証券マンの仕事は激務?国内証券会社と外資系プライベートバンクとの違い ①

証券会社の仕事は激務だと言われますよね。
本当に激務なのでしょうか。本当なら激務の理由は何なのでしょうか・・・やりがいはあるのでしょうか。
実際に5年半証券会社で働き、その後外資系プライベートバンクで5年間働いた経験からお話してみたいと思います。

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まず証券会社の営業マンの仕事の流れをみていきます。

証券会社の営業マンの仕事内容:アポイントを取る

証券会社の営業マンはアポイントを取らなければ何も始まりません。このアポイントの取り方については、細かくは各社いろいろなやり方があると思いますが、大抵は以下のような方法でアポイントをとります。

飛び込み営業とテレアポ

各会社にある名簿や電話帳を頼りに飛び込みや電話営業をします。担当地区が割り振られ、アポなしで会社やお宅に突撃訪問をしたり、企業リストや電話帳リストを使って電話営業をします。
実際私も新入社員の時は、1日100件の飛び込み営業か1日300件の電話営業をやっていました。

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様々なイベントに参加する

多分野のイベントへ出席したりして、名刺をゲットし、後日アポイントメントを申し込むというパターンです。起業家の集まりや医者の会合、勉強会など、お金持ちで尚且つ忙しい人が集まる場所にできるだけ出席します。

ですがこれは外資系プライベートバンカーのほうがやっている人が多いかもしれません。

理由は転勤スパンの違いにあると思いますが、次の記事(証券マンの仕事は激務?国内証券会社と外資系プライベートバンクとの違い ②)で詳しく述べたいと思います。

証券会社の仕事内容:商品を買ってもらう、数字のノルマ

もちろん、アポイントをもらうことはスタート地点にすぎません。

顧客になってもらうためには、口座開設をしてもらい、金融商品を買ってもらわないといけません。

しかもメーカーなどの自社製品が目に見えるものを販売する営業とは違い、株式や投資信託という形のないものを販売する営業であるため、営業力が試されます。

株式や投資信託を勧めることは、顧客に損をさせてしまうかもしれないので、かなりの勉強が必要になりますし、精神的なプレッシャーも掛かってきます。

また数字のノルマは会社によって違いはあるでしょうが、非常に厳しいです。

証券会社の主な収益源は顧客が商品を売買する際に生じる手数料です。

手数料という数字のノルマを来る日も来る日も追いかけることになります。

最近では、無茶苦茶な営業を要求されることはなくなりましたが、ノルマが緩和されたわけではありません。

優秀とされる営業マンの指標は月間1000万円の手数料収入を稼ぐことといわれています。

約3%の手数料の投資信託を販売する場合、3億3000万円を顧客に買ってもらって達成することになります。

これが毎月続くのです。

仕事の量という意味でも、毎日朝7時頃に出社し8時からミーティング、夜も18時ごろからその日の反省ミーティングを行い、そのあとの残業も避けられないでしょう。

仕事のやりがい

ここまで読むと激務でネガティブな印象になるかもしれませんが、仕事のやりがいは見つけやすいと思います。

顧客から運用資金を任されるということは相当な信頼がないとあり得ません。商品知識や運用スタンスはもちろんのこと、人間力を評価されることが重要で、信頼をいただいたときは本当に嬉しいものです。

また、多種多様な人と会えるという魅力はかけがえのないものです。証券マンとして飛び込んだ先のベンチャー企業の社長に気に入られ、一緒にビジネスを始めるなんていう人もめずらしくありません。

数字は人格と言われるほど、会社からは徹底的に数字のノルマを課せられます。逆に言うと、数字ができれば仕事の自由度はかなり高く、出身大学の違いや男女関係なく評価されますので、楽しい仕事環境を作るのは自分次第です。

そして成果を出せる人にとっては、報酬はとても良いです。20代で年収1000万円ということも難しくないでしょう。

どうでしょうか。私は、証券会社の仕事は、厳しくもやりがいのある面白い仕事だと思います。

次の記事 証券マンの仕事は激務?国内証券会社と外資系プライベートバンクとの違い ②


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